夏の午後、ふと空を見上げると、

もくもくと白い雲が

育っていることがあります。

入道雲です。


あの大きくて、

どこか堂々とした形の雲。

見ているだけで、

夏だなあと感じます。


入道雲は積乱雲とも呼ばれ、

地面が太陽に温められることで

暖かい空気が上昇し、

上空で冷やされて雲になります。


それが繰り返されるうちに、

雲はどんどん上へと成長していきます。


その高さは、ときに

1万メートルを超えることもあるそうです。


あのふわふわした雲が、

エベレストよりも高いところまで

伸びているとは、

少し驚いてしまいますね。


そしてその雲が発達すると、

やがて夕立がやってきます。


ざあっと降って、

あっという間に止む、夏の雨。


雨が降り出す前の、

あのむわっとした空気の重さ。

遠くから聞こえてくる雷の音。


こちらに来そうだなと思いながら、

空の様子をうかがう、あの感じ。


突然の夕立に驚いて、

軒下に駆け込んだことがある方も

いらっしゃるかもしれません。


雨宿りをしながら、

雨粒が地面を叩く音を聞いていた、

あの時間。


なんでもない瞬間のようで、

妙に心に残っているものです。


そして雨がやむと、土の匂いが漂ってきます。

あの独特な雨上がりの香りには、

「ペトリコール」という名前がついているそう。

土と雨水が混ざり合うことで生まれます。


懐かしいような、落ち着くような、

あの匂いが好きだという方も

少なくないかもしれませんね。


夕立が過ぎると、

それまでの蒸し暑さが少し和らいで、

風がひんやりと感じられます。


入道雲が育つのを見かけたら、

もうすぐ夕立が来るサインかもしれません。


その後にやってくる涼しさや

さわやかさに期待しながら、

皆さまが夏の午後を穏やかに過ごせますように。