九月になりました。
日中は暑さが残ることもありますが、
夜になると、
どこか違う空気が漂ってきます。
空が高くなり、
月が、きれいに見える季節です。
今年の十五夜は、10月6日。
十五夜とは、旧暦の8月15日にあたる夜のことで、
一年の中で最も月が美しく見えるとされています。
なぜこの時期の月が美しいのかというと、
秋は空気が澄んでいて、
月が空の高いところに昇るため、
より明るく、くっきりと見えるのだそうです。
昔から日本では、
十五夜にすすきを飾り、
お団子をお供えして、
月を愛でる習慣がありました。
月見団子の丸い形は、
満月を模したものとも言われています。
またすすきは、稲穂の代わりとして
お供えされるようになったとも伝えられており、
秋の収穫への感謝が
この習慣の根っこにあるのだそうです。
昔から、人々が月に手を合わせて
感謝をしたくなる気持ちは、
なんとなくわかるような気がしますね。
月は、人類の歴史よりも
はるかに長い時間、
地球のそばで、この世界を見つめ続けてきました。
ありとあらゆる瞬間を、
静かに見届けてきた月だからこそ、
あの光には、どこか深いやさしさが
宿っているような気がします。
見上げると、不思議と
包み込まれるような、
語りかけられるような感覚になる。
それは、途方もない時間をかけて
積み重ねられた、
月の持つ静かな力なのかもしれません。
十五夜の夜、
少しだけ夜空を見上げてみてください。
お団子を用意するのも良いですし、
窓辺でただぼんやりと
月を眺めるだけでも良いものです。
慌ただしい日常の中で、
月を見上げるほんのひとときが、
心をすっと落ち着かせてくれる気がします。
皆さまの秋の夜に、
美しい月の光が降り注ぎますように。
