ふと夜空を見上げることがあります。

今週の7月7日は、七夕でしたね。

短冊に願いを書いた方も

いらっしゃるかもしれません。


都会では、星はそれほど多くは見えません。

明るい星が、

ぽつりぽつりと浮かんでいるくらい。


でも、その少ない星の中にも、

この季節の空には

ひときわ目立つ、ふたつの星があります。


こと座のベガと、わし座のアルタイル。

日本では、織姫星と彦星と呼ばれている星です。


そして二つの星の間を隔てる星の集まりこそが、

言わずと知れた、天の川です。


無数の星が集まって、

川のように白く帯になって見えることから、

その名が付けられました。


都会の夜空では、なかなか見ることができませんが、

空気が澄んだ場所まで行くと、

今でも、その姿を見ることができます。


天の川は、季節によって

見える角度が変わるそうです。


夏の夜には、まるで川が

天頂から地上へと

流れ落ちているように見える。


冬になると、その川は

地平線に近く、横たわるように見える。


同じ星の集まりなのに、

季節によって表情を変える。


そんなところも、

天の川の魅力のひとつです。


織姫と彦星は、

この天の川を挟んで、

一年に一度だけ会うことができるとされています。


会いたい人に、いつでも会えるわけではない。

でも、だからこそ、

会える時間が、特別なものになる。


簡単に手に入るものより、

待ってようやく手にしたものの方が、

心に残ることがあります。


この物語が、

何千年も語り継がれてきた理由は、

そのことが人の心に

いっそう響くからなのかもしれません。


この時期はまだ雨も多く、

夜空を見上げても、天の川が見えない日が

続くこともあるでしょう。


それでも、その光は、

いつだってそこにあります。


見えなくても、ある。


それは、星に限らず、

私たちの周りにある

色々なものにも

当てはまるのかもしれません。


今夜、少しだけ

夜空を見上げてみませんか。


見えても、見えなくても、

私達はそこに広がる物語に、

思いを馳せることができます。


皆さまの七月の夜が、

星のように煌めくことを願って。