「五月病」という言葉があります。


新年度が始まって一ヶ月。

緊張がほぐれてきた頃に、

なんとなく気力がわかない、

朝が少し重たい。

そんな状態を指す言葉ですね。


毎年この季節になると、

巷でもよく耳にするようになります。


少し考えてみると、

これは当然のことなのかもしれません。


四月というのは、

ものすごいエネルギーを使う月でもあります。

初めて会う人に挨拶をして、

覚えることが山積みで、

失礼のないように、と神経を張り続ける。

そんな状況の方もいらっしゃることでしょう。


そのぴんと張った一ヶ月のあとに、

連休という「隙間」が来る。


そこで体と心が、ようやく

「ちょっと待って」と教えてくれて

ふと、立ち止まることができる。


そう考えると、

五月病とは、問題が起きているのではなく

体と心が正直に動いている

「サイン」なのかもしれません。


頑張りすぎていたことへの、

素直な反応です。


弓も、引きっぱなしでは

弦が切れてしまいます。

ゆるめる時間があるから、

また引き絞ることができる。


もしも今、なんとなく

「気力がわかない」と感じているなら、

それはあなたがこれまで、

懸命に過ごしてきた証でもあります。


少し自分を甘やかしてみることも、

弦をゆるめるためには大切です。


好きな食べ物を食べる。

ぼんやりと空を見上げる。

誰かに連絡してみる。


この季節ならではの、

柔らかくて気持ち良い風を感じる。

青々と伸びる新緑を観察する。


ほんの小さなことで十分です。


たとえ家から出る気力がわかなくても、

いつもより長く、窓やカーテンを開ける。

それだけでも気分は変わっていきます。


毎日をアクティブに過ごせている人も、

今は小休止をしているという人も。

皆さまの五月が、

穏やかで心地よいものになりますように。