カレンダーが空白の日。
何も予定が入っていないお休みの日。
行くべき場所がない。
締め切りもない。
誰かと会う約束もない。
そういう日に限って、
「何かしなければ」という気持ちが
むくむくと湧いてきたりします。
「溜まっていたアレをやろうか」
「読もうと思っていた本があったな」
「部屋の片付けもそろそろ……」と、
焦りさえ、感じてしまうことも。
でも、ふと立ち止まってみると、
「ああ、今日は、
焦ったり急いだりするのには
ふさわしくない日なのだな」と、
考えることができたりします。
コーヒーをゆっくり淹れて、
ただ味わいながら飲む。
いつも足早に通り過ぎる道を、
のんびり歩いてみる。
お気に入りの音楽を、
何かのBGMとしてではなく、
じっくりと聴き込むために流す。
そういう時間の中で、
自分の好きなものや、
最近ずっと考えていたことが、
ふと浮かび上がってくることがあります。
忙しい毎日の中では、
自分の内側の声は、
なかなか聞こえてこないものです。
外から次々とやってくる情報や
やるべきことの波に、
かき消されていってしまうから。
急がなくていい日は、
そんなひそやかな、静かな声が
溢れ出てきてくれる時でもあります。
五月の光は、一年の中でも
特別に穏やかだと感じます。
強すぎず、でも十分に明るい。
この光の中でぼんやりと過ごす時間は、
これ以上ない贅沢なものです。
何もしない自分を責めない。
そんな日があったっていい。
むしろそれは、必要な時間。
そう考えることで、心がすこし、
軽くなるように感じます。
急がなくていい日が来たら、
どうぞそのまま、ゆっくりしてください。
それも、立派で大切な一日です。
皆さまの日常に、
そんな緩やかな時間が訪れますように。
