十月も、もう終わりに近づいてきました。

少し前まで夕方になっても明るかったのに、

最近では気がつくと、外が暗くなっています。


「もうこんなに暗いのか」と

時計を見て驚くこともありますね。


日を追うごとに、

日が短くなっていくこの季節。


夏の夕暮れは、

一日がまだまだ続いていくような

明るさがありますが、

秋の夕暮れには、どこか静かで、

少し寂しいような空気があります。


昼間の青い空が、

少しずつ黄色や橙色に変わっていく。

やがて赤みを帯びて、

気づけば深い青になっている。


ほんの短い時間の中で、

空の色が次々と変わっていきます。


夕暮れ時に外を歩いていると、

家々の窓に明かりが灯り始めます。


どこかから夕飯の匂いがしてきたり、

家路を急ぐ人とすれ違ったり。

昼間とは違う街の表情が、そこにはあります。


いつも通っている道も、

夕暮れの光の中では少し違って見えることがあります。


建物が長い影を落とし、

木々の輪郭がくっきりと浮かぶ。


空を見上げれば、

同じ色はほんのわずかな時間しか続きません。


刻々と変わっていく景色を眺めていると、

夕暮れというのは、

一日の中でもほんの短い時間なのだと気づきます。


毎日訪れているのに

二度と同じ空には出会えない。


そんなところも、夕暮れの美しさなのかもしれません。


一日が終わっていく時間は、

少し寂しいものです。


今日やろうと思っていたことが、

全部できなかった日もあるでしょう。

思い通りにならなかった日も、

なんとなく疲れてしまった日もあります。


それでも夕日は沈み、

街には明かりが灯り、

また夜がやってきます。


忙しくしていると

空の色が変わっていくことさえ見ないまま、

一日を終えてしまうものです。


だから時には、ほんの数分でも

夕暮れの空を眺めてみる。


それだけで、

 一日の終わりに小さな区切りが

生まれるような気がします。


秋の夕暮れは、あっという間です。


きれいな空に出会えた日は、少しだけ足を止めて、

移り変わる空の色を楽しんでみてください。


皆さまの一日の終わりに、

穏やかでやさしい時間が訪れますように。