「私たちの小さな選択」

連日の猛暑が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。


この時期、夕方になると、空の色がゆっくりと変化していく様子に

いつも心を奪われます。


オレンジから薄紫へ、そして深い藍色へと移りゆく空。

一日の終わりを告げるその美しさは、

どれほど暑い日であっても、心に涼やかな風を運んでくれるようです。


先週は、参議院選挙が行われましたね。

投票所への道すがら、真夏の陽射しの中を歩きながら、

ふと、ひとりひとりの持つ願いの大切さについて考えました。


小さな一票が、やがて大きな流れを作っていく。

それはまるで、一滴一滴の雨粒が集まって

やがて大河になるのと似ているかもしれません。


私たちの日常も、きっと同じなのでしょう。

毎日の小さな選択、小さな行動の積み重ねが、

人生という大きな物語を紡いでいく。


朝、何を食べるか。誰にあいさつをするか。

どんな気持ちで一日を始めるか。

そのひとつひとつが、実はとても大切な「選択」なのだと思います。


世の中のことも、自分の心のことも、

すぐには変わらないものかもしれません。


でも、何かを選ぶこと、動いてみること。

そのひとつひとつが、ゆるやかな流れをつくっていくのかもしれないと思いました。


選挙の帰り道、近所の公園で子どもたちが遊ぶ声が聞こえてきました。

暑さも忘れて夢中になって遊ぶその姿を見ていると、

未来への希望のようなものを感じずにはいられませんでした。


大人になると、つい難しく考えてしまいがちですが、

子どもたちのように、今この瞬間を大切に生きることも

忘れてはいけないのでしょうね。


夏の夕暮れは、一日を振り返るのにちょうどよい時間です。

今日一日、どんな選択をしただろうか。

どんな気持ちで過ごしただろうか。


そんなことを、空の色の変化とともに

静かに考えてみるのも良いものです。


明日もまた新しい一日が始まります。

小さな選択を大切に、心穏やかに過ごせますように。


夏の夕暮れが、皆さんの心にも

優しい時間を運んでくれることを願っています。