はじめのころ、
私は自分を「特別な力を持つ人間」だとは思っていませんでした。
神々しいものでもなければ、
不思議な光に包まれた存在でもない。
むしろ、祈祷や霊的な力というものを、
どこか一歩引いた目で見ていたこともありました。
だからこそでしょうか。
自分自身の持っている力のことを「能力まがい」と呼び、
疑いの目を向けてきたのです。
「本当にこれで、人の助けになっているのだろうか」
「たまたまそうなっただけではないのか」
そうやって、自分の中の“目に見えない力”に、
疑いと警戒心を持ち続けてきました。
けれど、祈りを続けていくなかで、
その思いは少しずつ、確実に、ほどけていきました。
それは、結果が出てくるからです。
しかも、「疑う余地がないほどに」。
時間差はあります。
すぐに見える形で現れないこともある。
でも、あるとき突然、隠れていた事情が明らかになったり、
ふとしたきっかけで物事が大きく動き出したりする。
そして、その流れのなかで
「あなたにお願いしてよかった」と言っていただけることがある。
そういう出来事に何度も、何度も出会ううちに、
私は、もう“抗う”ことをやめました。
今でも、「私は不思議な力を持っている」などと、大袈裟に言うつもりはありません。
でも、「祈り」は確かに届いていて、
必要な方のところへ、ちゃんと流れ着いている。
そう実感できる瞬間が、確かにあるのです。
だから、今でははっきりと、確信をもって
「おすすめですよ」と言えるようになりました。
信じる・信じないではなく、
まずは一度、祈りの力を感じてみてほしい。
そして、もしその祈りが、
あなたの心にほんの少しでも灯をともすことができたなら。
それだけで、私は幸せです。