二月も半ばとなりました。
今月4日には立春を迎え、暦の上では春。
とはいえ、まだまだ寒い日は続いています。
「春とは名ばかりで」という言葉が
頭に浮かんでくる季節ですね。
でも、よく見ると、
小さな春の兆しはあちこちに現れている。
その代表が、梅の花です。
梅は、桜よりも早く咲き始めます。
まだ冷たい風が吹く中、
凛とした姿で花を咲かせる。
その健気な美しさは、
見かける度に思わず足を止めてしまうほど。
白い梅、紅い梅、薄紅色の梅。
どの花色も、それぞれに趣があって
見飽きることがありません。
枝に小さな蕾がついているのを見つけると、
もうすぐ咲くかなと、
心まで色づいていくような気分です。
昔から日本では、梅は春を告げる花として
愛されてきました。
万葉集にも、梅を詠んだ歌が
たくさん残されています。
寒さの中で咲く梅の姿に、
人々は希望や強さを感じたのでしょうね。
立春を過ぎると、日の光も
少しずつ変わってきます。
まだ寒いけれど、陽射しには
どこか柔らかさが混じり始める。
冬の鋭い光とは違う、
優しい春の光です。
朝晩はまだ冷え込みますが、
日中は少し過ごしやすくなってきました。
コートを脱いで歩ける日も、
ちらほらと出てきましたね。
そんな小さな変化に気づくと、
ああ、季節は確実に動いているのだと
実感することができます。
春はすぐそこまで来ているけれど、
まだ完全には訪れていない。
この中途半端な時期が、
実は一番心躍るのかもしれません。
待つ楽しみ、期待する喜び。
それを味わえるのは、今だけです。
梅の花を見かけたら、
少し立ち止まってみてください。
寒い中でも、こんなに美しい花を咲かせる。
自然の力強さに、
きっと元気をもらえるはずです。
もうすぐ三月。
春本番まで、あと少し。
梅の花に励まされながら、
残りの冬を過ごしていきたいですね。
皆さまの日々に、
小さな春の喜びが訪れますように。
そして、梅の花のように、
凛とした美しさが宿りますように。
