連日の暑さ、いかがお過ごしでしょうか。
この時期になると、遠くの友人や大切な方のことを思い出し、
暑中お見舞いをしたためることがあります。
「お元気ですか」という、シンプルな言葉。
けれど、その中には、相手を思いやる温かな気持ちが
たくさん込められています。
最近は電子メールやSNSでのやりとりが主流になり、
手紙を書く機会が随分と少なくなりました。
でも、たまに手紙やはがきを書いてみると、
デジタルな文字では表現できない、
その人らしさが文字に現れることに気づきます。
筆跡には、その人の人柄や、その時の気持ちが
不思議と表れるものですね。
暑中お見舞いを書いていると、
その人との思い出が自然とよみがえってきます。
一緒に過ごした時間、交わした言葉、共有した笑顔。
そんな記憶ひとつひとつが、
実はかけがえのない宝物だったのだと気づかされます。
夏の暑さは、時として体にこたえるものですが、
この季節ならではの楽しみもたくさんありますね。
かき氷や、冷たい麦茶。
夜風や花火、海や山でのレジャー。
そんな夏の思い出を、離れた場所にいる人と
共有できるのも、お見舞い状の楽しみです。
暑中お見舞いには、季節の絵柄が描かれたものも多く、
朝顔やひまわり、金魚や風鈴など、
見ているだけで涼しげな気持ちになります。
受け取った方も、そんな季節感を楽しんでくださることでしょう。
暑さに負けず、お体をお大切になさってくださいね。
そして、心にも時々、涼しい風が吹きますように。
この夏が、皆さんにとって思い出深い季節となることを
心から願っています。