十一月に入り、実りの秋も

いよいよ佳境を迎えています。

少し田舎へ行けば、丸々と実をつけた木々が

あらゆる場所で目に飛び込んできます。



田んぼでは稲刈りが終わり、

今年の新米が食卓に並ぶ季節。

炊き立てのご飯の湯気と香りは、

まさに秋の恵みそのものだと感じます。



日本人にとって、お米は特別な存在です。

「実る」という言葉には、

努力が報われる、成果を得るという

意味が込められています。

春に田植えをし、夏の暑さを乗り越え、

ようやく迎える収穫の喜び。

その一連の営みが、

一粒一粒に込められていますよね。


新米の格別な美味しさは、

土と水と太陽の恵みを

存分に受けた証なのでしょう。


秋の実りは、お米だけではありません。

真っ赤に熟した柿、

蜜たっぷりのりんご、

ほくほくとした栗や芋。

自然が一年かけて育ててくれた

宝物が、私たちの食卓を彩ります。


この時期ならではのお料理も別格ですね。

秋刀魚、松茸、銀杏、栗ご飯。

季節の食材を使った献立は、

その時期にしか味わえない贅沢です。


実りの季節は、感謝の季節でもあります。

自然の恵みに感謝し、

育ててくれた人々に感謝し、

こうして食事ができることに感謝する。

昔から日本では、収穫祭や新嘗祭など、

実りに感謝する行事が大切にされてきました。


そして、この「実り」という言葉は、

食べ物だけに使われるものではありません。

この一年、きっと皆さまにも

様々な「実り」があったのではないでしょうか。

努力が形になったこと。

新しい出会いや経験。

小さくても、確かな成長。


稲が一粒の種から育つように、

私たちの日々の積み重ねも、

少しずつ実を結んでいきます。

すぐには見えなくても、

必ず何かが育っているはずです。


秋の豊かな実りを味わいながら、

この一年の自分自身の実りにも

少しだけ、目を向けてみる。

そんな時間を持てたら素敵ですね。


秋の恵みが、皆さまの食卓を豊かにし、

心を満たしてくれますように。

そして、それぞれの「実り」が、

これからの力となりますように。