本日8月23日から、二十四節気のひとつ「処暑」を迎えます。
暦の上では「暑さが処(お)さまる」とされる頃ですが、
現実には、まだまだ厳しい暑さが続いていますね。
連日の猛暑に、心身ともに疲れを感じてはいませんか?
実を言えば、私もこの暑さには少し参ってしまうことがあります。
朝起きた時から既に暑く、夜になってもなかなか気温が下がらない。
そんな日が続けば、どうしても体も心も重たくなってしまいますね。
でも、きっと目には見えない形で、
確実に季節は歩みを進めているのでしょう。
夕方の空の色が、ほんの少しだけ変わってきたような気がしたり、
朝の風に僅かながら涼しさが混じっているような気がしたり。
そんな小さな変化が、これから増えていくのが楽しみです。
私たちの心や体も、すぐには変化が感じられなくても、
日々の小さな休息や、自分への優しさの積み重ねが、
やがて心身を軽やかにしてくれるものでしょう。
この時期は特に無理をせず、
自分自身を労わることが大切だと感じます。
冷たいお茶を丁寧に淹れて、ゆっくりと味わってみる。
好きな本を、涼しい時間に少しだけ読んでみる。
お風呂上がりに、扇風機の風に当たりながらぼんやりする。
そんな些細なことでも、心には確実に安らぎが生まれます。
暑さの中では、つい「早く涼しくなってほしい」と
先のことばかり考えてしまいがちですが、
今この瞬間の自分を大切にすることも忘れずにいたいものですね。
季節の変わり目は、私たちに多くのことを教えてくれます。
自然のペースに合わせること、変化を焦らずに待つこと。
そして、今の状況を受け入れながらも、
自分なりの小さな工夫で心地よさを見つけていくこと。
処暑の頃に思うのは、
変化というものは、いつも静かにやってくるのだということです。
私たちが気づかないうちに、少しずつ、でも確実に。
まだまだ暑い日が続きそうですが、
どうか無理をなさらず、ご自分を労わりながら
この時期を乗り切ってくださいね。
いずれ心にも体にも、優しい風が吹く日がやってきますよ。